SIer→Web系企業への転職活動(いち女性エンジニアとして)
この記事は
#しがないラジオ 2 Advent Calendar 2018 - Adventar
の4日目の記事です。
こんにちは。
このようなAdvent Calendarに参加するのは今回が初めて(緊張)なのですが、
来年からWeb系企業で働き始めるというタイミングなので、私の転職活動の話が誰かの役に立ってくれればうれしいな、と思って書きます。
タイトルに「女性エンジニア」を入れたのは、SIer退職エントリは世の中に数あれど、女性エンジニアの記事ってあまり見たことがなく(明記されていないだけかもしれませんが)、
もし同じような境遇の女性エンジニアの方がいらっしゃったら、こういう奴もいるので、よかったら参考にしてくださいという一心で入れています。
(といいつつ、あまり女性ならではのコンテンツは入れられなかったです。すません。)
自己紹介
大学までは情報系の研究してて、SIerに就職した人間です。
インターネットに育てられ、インターネットとかフリーソフトが大好きで、よくいるHTML・CSS・JavaScriptでホームページ作ってる子供時代で、Webサービスの可能性に興味はすごくありました。
SIerでの業務内容は、よくある典型的なSIerって感じです。
なんで転職したのか
転職を考えた理由はいろいろありますが、これもまた、世の中のSIer退職エントリの部分集合って感じです。
その中でも大きなものは以下の3つです。
まず1については、自分の中で技術への関心が強く、アグレッシブに技術を使って問題解決したいと思うようになったからです。
しかしながら会社における一般的なキャリアパスはプロジェクトマネージャーが目標であり、非常に若いうちから開発を離れてリーダーになることが求められました。
もちろん技術に全く触れなくなるわけではないのですが、自分の手を動かしてモノを作ることのほうが好きで、やりたいことだと気づいた*1ので、方向転換するなら早いほうがいい(自分にとっても、会社にとっても)だろうと考えました。
2については、私のいたところが大企業で、そこそこに働いていればまあまあお給料がもらえるという環境だったのが大きいです。
そんな環境でしたが、なんとなく「ここにいるべきなのだろうか?」という疑問がありました。もっと自分で課題を発見して解決できる人材になるべきじゃないか?一応まだまだ若くて、頭も回るはずなので、もっと鍛えられる環境に行ってみるべきじゃないか?みたいな危機感ですね。
そして、会社に依存せず、動きたいときに動ける、転職先に困らない人間になりたいと思いました。
ここらへんの話は、散々話題になっている以下の本に感銘を受けました。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
- 作者: 北野唯我
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/06/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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3については、話題になったNTT退職エントリなどでも挙がっていた、メモリ容量少ない問題などもありましたが、
例えば、開発において、社内で作られているツールが微妙に使いづらい…というシーンで、もしコードを書いてプルリクできたらどんなにいいだろう…?私が作りたい!とか考えてしまいました。
他にも好きなエディタを使えなかったり、新しいツールを導入できなかったり、などなど、技術のアップデートがしづらい環境、は私にとっては結構ストレスでした。(効率厨なので)
転職活動について
ごくごく一般的なエンジニア転職の手順を踏みました。
転職エージェントと面談→企業と面接→内定 です。
技術力不足で落とされまくることもあってつらかった。
ただ、足りないものはどうしようもなくて、できる限りのことをして、最大限見せて、それを買ってくれる会社を見つけるしかないのだなあ、と思いました。
全体を通して反省点を挙げるとするなら以下です。
- さっさと目に見えるポートフォリオ作ればよかった
- 求人に応募しすぎて、1つ1つに割くリソースが小さくなってしまった
- エンジニアコミュニティに積極的に参加しておけばよかった
1については、いろいろなところで言われていることなのでもはや当たり前かもしれませんが、モノがあるのとないのとで本当に違います。面接でも、より自信を持って話せるようになった気がします。
内定いただけたのは、アプリを作って、恥を忍んでGitHubのURLを職務経歴書に載せたのが大きいと思います。
2については、そのままですが…エージェントに紹介されるがままに受けると大変なことになるという教訓です。
よっぽど一刻も早く会社をやめたいという状況でもない限り、厳選して受けたほうがいいですよね…。
あと、本当にいいエージェントもいるので、諦めずにたくさんのエージェントと会ってみるというのも、重要かもですね。
3については…なんとなくエンジニア勉強会とか、強い人がいっぱいいそうで怖かったのですが、
ちゃんと探せば初心者向けとか、同じように転職を考えている人の集まりとか、いろいろあるし、
視野が狭くならないように勇気を出して参加しておけばよかったと思います。
女性エンジニアとして
最近はTwitterなどでよく観測されるようになってきましたが、まだまだITエンジニアとして女性が働くって知られていないですよね。
私も、今の会社ではIT好きを公言してきましたが、え?女性なのにIT技術好きなの?というのが理解されてない感もありました。(実際どうかはわからない)
ただ、ITが好き!楽しい!と思った女性の方は本当に周りの目を気にせず、自分が活躍できる環境を探し、飛び込んだほうがいいと思いました。
私は新卒就活時は、周りが大手企業に行く人ばかりだったのもありますが、Web系のベンチャーで働く女性エンジニア、というイメージがなかったので、今考えると就職先で検討すらしませんでした。
漠然と、いやプロマネよりエンジニアのほうが気質的に合ってそう…?と思いながらも。。
なので、自分の直感を大切に、内なる声に耳を傾け、選択肢を広く持つというのは本当に大事なことだと思いました。
ちなみに少し脱線しますが、私は、もともとは理系科目もそんなに得意ではなかったのですが、ITが「好き」だったので、どうやったら得意になれるのか試行錯誤して理系学部に進学し、いろいろあってなんとかここまで来ました。諦めなくてよかった〜。
しがないラジオについて
実は私がしがないラジオを知ったのは、内定をもらってからでした笑
技術書典に出されていた「SIer完全脱出マニュアル」、BOOTHで+1000円で購入させていただきました…!内定後の意思決定時にとても助かりました。
このような活動をされている方がいるのをもっと早く知っていればなあ…という一心です。
SIerで働くことに違和感を感じている人が、Podcastで耳から、同じ考えの人の生の声を聞ける、これってかなり心理的に違いますよね。
リアルにWeb系の知り合いがいなかったとしても、非常に心強いと思います。
これからも頑張っていただきたいです(陰ながら応援しています)。
まとめ
まだ、Webエンジニアとして働き始めたわけでもないので、転職After Storyは書けないのですが、
落ち着いたタイミングでこのブログに書きたいと思います。(すでに次の会社のエンジニアの皆さんとお話させてもらって、「しがない」予感がすごいですが!)
ここまで読んでいただきありがとうございました。世のエンジニアに幸あれ。
*1:思い返すと幼少期から起床即レゴブロック弄ってました